2006年4月29日

滞った関係性を変えてみる

私達は同じ心理的距離を保ち続けると安心したり、安定したりする一方で、
刺激が薄れるために関係性が滞るようになります。
マンネリや退屈、面倒臭さ、倦怠感など、ちょっと腰が重たい感じがするの
は、その証拠かもしれません。
そして、それは人に対してだけでなく、仕事や趣味などモノに対しても同じ
で、「つまらないなあ」「将来が見えないなあ」「このままは嫌だなあ」な
どという気持ち(=心のサイン)として、感じるものです。

もし、あなたがそんな滞った感覚から抜け出したかったり、あるいは新しい
刺激や新鮮味が欲しいと思ったら、ぜひ、試して欲しいエクササイズです。

距離感が滞っているということは、同じものを同じ距離、角度からずっと
見続けてる状態で、ちょうど毎日代わり映えしない風景を同じ窓から見続ける
ようなものです。
ですから、それが当たり前になってしまい、そのものに対してほとんど感情が
動かなくなるんですね。
(楽しくもないけど不安でもないし、まあ、こんなものかな、などと思って
いる)

ですから、改めてその関係性に意識を向けるのは実はとても勇気がいること
で、あまり気乗りがしないものかもしれません。
でも、そういう状態が続くと、その麻痺した感覚はどんどん心を浸食し、
やがては何に対しても何も感じない(=人生に退屈してしまっている)状態を
作り出します。

もし、あなたがここまで読んでこられて、もしそういう関係性にある人やモ
ノを思いついたら、それをメモするなり、頭にしっかりと思い浮かべるなり
して、意識を向けてみましょう。
面倒な感じや重たい感覚がするとすれば、それはとてもいい対象を見つけたと
言う証拠かもしれません。
(今回はその対象が「人」として話を進めさせていただきます。仕事や家な
どのモノが対象の場合は適宜読み替えてくださいね)

では、その人に対して、言えてない「ありがとう」あるいは「ごめんなさい」
を探してみてください。
「○○してくれてありがとう」
「○○でごめんなさい」
どちらでも構いませんが、できればそれぞれ10個ずつ、あるいは片方を20
個くらい探すつもりの方がいいでしょう。

滞ってしまうくらいの関係性ですから、きっと長い付き合い、深い付き合いが
ある相手のはず。
本当ならば10個や20個では足りないくらいの「ありがとう」「ごめんなさ
い」があると思うんです。

そして、それを探すときにすごく重たい感じがしたり、怒りがでてきたり、
寂しさや悲しみ、色んな感情が出てくるようになったら、それはとても上手に
エクササイズが進んでいる証拠です。
滞った関係性が動き始めるとき、そんなネガティブな感情が出てくることが
とても多いんですね。
そのままで大丈夫ですから、他に感謝すること、謝罪することがないか?、
探し続けてみましょう。

もちろん、深い愛情や信頼など温かい気持ちが溢れてきて、爽やかな解放感に
心が満たされることもあります。
そうなると最高ですね。

もし、周りに人がいない状況だとしたら、実際小さい声にでも出して言ってみ
るとさらに効果はアップします。
また手紙のように表現することで、より深く心に染み入ってくるかもしれませ
ん。

本人に直接伝えられなくても、こうして自分の内面で向き合ってみるだけで、
心は動き始めますから、自然とその人に対するイメージや感覚・感情が変化
し、やがては関係性を変えていくこともできるようになります。
(例えば、もう諦めかけていたパートナーとの信頼関係を作り変えたり、
辞めようと思っていた仕事にもう一度情熱を感じたり、ケンカ別れした友達と
もう一度会ってみようと思えたり)。

なかなか自身の感情と向き合うには勇気が要りますが、退屈や倦怠感から
抜け出すアプローチとして、ぜひご活用下さい!

from Hiroyuki Nemoto

2006年3月25日

私ばかり?相手ばかり??

このお仕事を通してたくさんの方とお会いしていると、会話の成り立たせ方に
は一人ひとり個性があるということがよくわかります。

その特徴を大まかに分けると、
1.自分の話が中心
2.相手に話をさせることがほとんど

この両極端の狭間で、みなさんは自分なりのバランスをとっているようです。

 -----------------------------------------------------
 自            ↑            相
 分          どのあたり?         手
 の                         に
 話                         話

みなさんは上記のようなグラフがあったら、自分の会話の仕方はどのあたりに
位置づけられると思いますか?
真ん中に近ければ近いほど、円滑なコミュニケーションができると思います。

今回のエクササイズは、人と接する時に自分の会話のバランスを意識してみよ
う、というご提案です。


まずはじめに、ご自分がどのあたりかわからない人のためにわかりやすい特徴
を簡単に書いておきますね。

・自分派

 ① 誰かが話をした後「私は…」「僕は…」と会話を切り出す
 ② 自分の話は面白いと思っている
 ③ いくらでも喋ることができる
 ④ 布団に入ったらすぐに寝られる

・相手派

 ① 会話に沈黙が多い
 ② 自分の話なんてつまらないだろう、と思っている
 ③ 自分のことがあまり好きではない
 ④ 会話の後になって「なんであんなこと言われなきゃいけないんだ」と
   腹立たしくなる

   ※これはあくまでも参考にすぎませんので、必ずしもあてはまるという
    ことを示唆しているわけではありません。

では、どのようにしたら真ん中に近づくでしょうか?
今後コミュニケーションをするにあたって、以下のようなことを意識してみて
ください。

・どちらかというと自分派の人

 ① 「私は」という主語を使うことをしばらく止めてみましょう。
   
   すると、会話が難しくなるかもしれません。
   その時感じる感情と向き合うことは大切です。

 ② 相手という素材を会話に生かせてこそ、会話の達人です。

   自分の話を中心にするというのは、自分が面白いと感じた漫画を音読す
   るようなもの。相手がそれを面白いと感じるとは限りません。
   相手が提供した話題から面白さを引き出せたとき、お互いが楽しくなれます。

・どちらかというと相手派の人

 ① 興味を持ちましょう。

   この世に何億と人は生まれていますが、あなたという存在は人類史上初めて
   です。それだけで、実にユニークな存在だということはわかりますか?
   まずは自分に興味を持ちましょう。
   僕の経験上、相手派の人はほぼ確実に楽しい部分を持ち合わせています。
   そして次に、相手へ興味を持ちましょう。
 
 ② 感情的な、冒険をしましょう。

   もしかするとあなたは、嫌われるのがとても怖かったり、和を乱すことが
   とても嫌なのかもしれません。
   協調性は社会で生きていくうえで大切ですが、強すぎると苦しくなってしま
   いますよね。
   自分の感情を表現すること、それはある種の冒険です。
   やりやすい相手(カウンセラーももちろん可)に対して、冒険しましょう。

ぜひ、お試しくださいませ。


from Dai Takahashi

2005年2月12日

本当の答えを出す

あなたにとって、人の輪の中に入っていくのが難しい、人の輪の中で、何を
しゃべったらいいかわからない、という経験をしたことはありませんか?

輪の中に入っても、入らなくても落ち着かない。
現実を見たら、特に嫌われているわけでもないし、実際、意地悪をされて
いるわけでもない。
でも、なぜか、自分がとても浮いているような気がする。。。

自分はいったい、人からどう思われているんだろうか。。。?

そんな風に思ったことはありませんか?

集団の中に入る、ということについて、意外に苦手意識を持つ人が多くいま
す。

今回は、そんな苦手意識を持つ方のために、人の輪の中に入っていくコツと
いいますか、すんなり入るためのきっかけとなるエクササイズを紹介したい
と思います。

今回あげた、人の輪の中に入る、という意外にも、いろいろなことに応用で
きる方法でもありますから、試してみてくださいね。


まず、なるべく大きく息をすって、それを一気に吐き出すように、深呼吸を
します。普通なら、ゆっくり吸い込んで、ゆっくり吐き出すのを深呼吸と
考えますが、ここでのコツは、ぐぅっと大きく吸い込んで、ふぅぅっ!と
一気に吐き出すことです。
連続でやらず、少し間をおきながら、ゆっくりこの深呼吸を繰り返します。

それを3、4回繰り返すと、頭が少しだけすっきりします。

そして、まず、普段の自分をイメージします。
目を閉じずにイメージします。
空を見上げたり、部屋の天井を見ながら、あるいは窓の外の風景、何でも
かまいません。
とにかく、目は閉じないようにして、なるべく意味の無いものを見ながら、
イメージします。

そして、なるべく思考を使って、つまり、考えをめぐらすようにその自分を
見てください。

その自分は、どんなことを問題と感じているのでしょうか?
どんなことで悩んでいるのでしょうか?
そして、何を望んでいるのでしょうか?

それを、ただ、客観的に、物理的に見つめます。
ただ、冷静に想像をめぐらしていく感じです。

コツとしては、自分以外の誰かになって、自分をイメージするのが簡単です。

あなたが入りたい、と思う輪の中の人になったつもりになるのが、もっとも
よいでしょう。

カウンセリングを受けられた経験を持つ方ならば、あなたが好きなカウンセ
ラーや、また、今、大人気の細木数子なんていうのでもOKです。
あなたが好きなだれか、魅力を感じる誰かになって、あなた自身をイメージ
します。


そして、イメージした自分、何かを悩んでいたり、つらく思っていたり、
あるいは、問題を感じていたりする自分に、ただ一言、声をかけるとしたら、
どんな言葉をかけるでしょうか?


このセルフワークがうまくいったとき、あなたが自分に掛けた言葉が実は、
あなたの問題を癒したり、突破したりする答えになっている場合が多くあり
ます。

その言葉が、あなたを責めている言葉だったとしたら、あなたは今自分を
責めて、自分を落としめているのかもしれません。

また逆に、あなたを慰めたり、あなたをいたわる言葉だったとしたら、実は
それはあなたの中にある愛情であり、その愛情は、誰かに与えられるのを
待っているのかもしれません。

厳しい意見だったとしたら、今、あなたが勇気をもって人生を変えるとき
なのかもしれません。

なにも答えがでなかったとしたら、あなたは今、あなた以外の誰かの助けを
必要としているのかもしれません。


このセルフワークは、難しそうに見えるかもしれませんが、実は、普段、いろ
いろなところで、意識せず、誰もがみんなしています。

つまり、
「他人なら今の自分をどう見るか?」
ということです。

これは、自分を冷静に、正しく見つめる方法もっとも簡単であり、また、一番
効果的な方法ですが、僕たちは、いつも、
「他人は自分を悪いものとして扱っている」
と考えています。

人は自分をだめな奴だと思っているに違いない
人は自分をバカな奴だと思っているだろう。
彼は私を、女らしくないと思っているはず!
彼女は僕を、情けない奴だと思っているだろう!

そういう風に思うことが多くあります。

でも、これは、単に自分の悪い部分を列挙しているだけで、本当ではありませ
ん。なぜなら、それがあなたのすべてではないのです。


「これだ!」
という答えが出たとき、
また、逆に、
「【理屈は】わかるんだけれど、それだけは嫌」
なんて答えが出たときは成功だと思って間違いありません。

その答えのまま、一度、勇気をだして、あなたが入りたいと思う輪の中の人
たちと関わってみてください。

「自分は何をあんなに悩んでいたんだろう?」

と思ってしまうかもしれません。

from Atusi Tamura

2004年5月14日

目で微笑む

例えば初対面のような、あまり親しくない人と接した時、どのような表情を
すればいいのかわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういった時、好感をもってもらおうとして笑顔を作ろうとする気持ちは
とても自然なものですよね。
でもその笑顔を口で作ろうとすると悲惨です。
引きつった表情になってしまいます(笑)。

今回のエクササイズは、とても簡単です。
『目で微笑む』というフレーズを忘れないでください。ただそれだけです。
笑顔は口ではなく、目で作るんですね。

口は動かすことで笑顔の形を作ることができるけれど、目は笑顔の形を
作ることができない、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
はい、その通りです。

作る必要は無いんです。目で微笑もうという気持ちを持ってください。

人間の体の中で唯一、目だけは嘘をつくことが出来ないそうです。
自分自身の感情を素直に表してしまうのでしょうね。
恥ずかしがり屋さんは、人と目を合わせることができませんよね。
自分がどんなことを考えているのか、悟られてしまいそうな危機感を直感的に
感じているのかもしれません。

だったら、心の中で微笑む気持ちを持ちましょう。
そして、心の中で微笑む気持ちを、目に伝えましょう。
それが出来るようになった時、顔の表情はごく自然に、無意識のうちに
まったく違うものになります。
目の周りには笑顔の線ができ、顔全体の表情が明るくなりますよ。

もしも、どんな表情をしたら良いのかわからない、と感じるシチュエーションが
訪れてしまった時は、この『目で微笑む』という基本的な原則を思い出して
くださいね。

from Takahasi Dai